「越」


大きな壁の前でしゃがみ込んでしまった君は
どうしようもないように俯いて
世界を閉ざしてしまっていて


その重ねられている手は傷だらけで
もうどう足掻いても無理なんだと呟いたその声は
それこそ今にも消えて無くなってしまいそうで


越えることの出来ないのは
そんな君を打ち崩すことが出来ないからで
いつになったら

その手で拳を作れるのだろうか



***
越えてこそ、その壁の薄さと低さに気がつくのだ。(2008.08.08)



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